ダイコク ドラッグ特集 禁煙

ダイコク ドラッグ特集 風邪のときの漢方
●風邪の漢方の選択ポイント ●ひき始めの風邪の代表処方 ●長引く風邪の代表処方
●風邪の症状別代表処方 寒気

『あ・・風邪ひいたかなぁ(-_-;)』
『大丈夫です、先輩!ハイ葛根湯』
『準備いいわねぇ…』
『私肩こり症なので手放せないんですよね』
『え・・肩こりも取れちゃうの?風邪薬で?』
『"漢方って何?入門編”で言ったじゃないですか〜、「漢方はそれぞれが薬効を持つ数種類の生薬で構成されているので、1つの漢方で色んな症状や病気に対応することができるのです」ってほらっ!ウチなんかおばあちゃんは腰で、お母さんは手や肩の痛み、お父さんは寒い季節はゴルフの必需品にしたり…』
『なんだか重宝なものなのねぇ( ..)φ』
『それに風邪薬とはいえ、眠気の心配なし!
先輩っ、これ飲んでもうひと働きお願いします( ^^) _U~』

漢方は、風邪の諸症状を無理に抑え込んでしまうのではなく、身体を労わりながら、本来の病気を治そうとする力を引き出し、つらい症状を改善していきます。
なので実際に風邪が治るまでの期間(薬を服用しなくても諸症状が治るまでの期間)は新薬よりも短いともいわれています。

風邪の漢方のせんたくポイント
ポイント1風邪の時期(ひいてからどれくらい経つか)
ひき始め?こじれてしまった?
ポイント2自分の証
実証中間証虚証
ポイント3自覚症状
冷えている?熱っぽい?鼻?せき?

ひき始めの風邪の代表処方
葛根湯麻黄湯桂枝湯  
『きたぁ〜風邪かなぁ・・・?』
悪寒、寒気、ゾクゾク・・など、風邪をひいたかな?と感じたら・・まだ体に風邪ウィルスが入ったばかり!まずは体表バリア(体の表面のバリア機能)に頑張ってもらう段階です。
中間証の人なら
葛根湯(かっこんとう)
伝統中国医学の古典〔傷寒論〕には「風邪のひきはじめで、首筋から肩にかけて凝りがあり、汗が無く、寒気がする人が飲むとバッチリ」と書かれています。「汗が無く」も結構ポイントで、この時点で汗が出る人は虚証タイプ(体力のない人)と考えられ、合わない可能性があるので注意です。
温服(ぬるま湯で服用等)するとより効果的!ドリンク剤の形のものは、飲みやすくなるからと冷やさないで!(かといって瓶ごと温めるのもNGですが…)
葛根湯を飲むと汗がでてすっきりした気分になるのですが、いわゆる汗を出して熱を下げるだけではなく、むしろ体を温めてウィルス等に抵抗させようという作戦です。
典型的な実証の人(かなり体力がある)なら
麻黄湯(まおうとう)
葛根湯が合わないわけではないのですが麻黄湯がよりお勧め。
麻黄湯は、葛根湯以上に体を温めてウィルスに抵抗しようと働くので、インフルエンザ(初期のもの)にも効果があるとされ実際に研究報告もあり、医師にも広く使われているという処方。ただあくまで実証タイプ向けで、お年寄りや体力が衰えている人には向いていません。
虚証の人(高齢の人、見るからに体力が衰えているなど)なら
桂枝湯(けいしとう)
自然に汗が出やすく、体力のあまりない虚弱者や老人、あるいは軽症の感冒で、微熱、悪寒、頭痛、発熱に向いている処方です。
肺が弱ると毛穴は開いてしまうといわれます。「桂枝」は毛穴を調節して体表バリアをしっかりさせようという働きがあります。
※毛穴の調節というシンプルな作用ゆえ、妊婦さん(妊婦さんは、基本的にみなさん虚証となります)にお勧め可能な唯一の処方ともいわれていますが、あくまで掛かり付け医に相談しましょう。

長引く風邪の代表処方
小柴胡湯柴胡桂枝湯補中益気湯  
『う〜ん・・どうも微熱が続く感じで風邪がすっきりしない。食欲もなくなってきたよ〜』
風邪がこじれて長引くとだんだん体力も消耗し、体の中の方、つまり胃腸まで衰えて食欲も減退してきます。そんな時は柴胡剤がお勧めです。
柴胡剤とは柴胡(サイコ)と(オウゴン)の組み合わせが中心となる方剤。そしてこの柴胡・・作用のしくみも明確で構成成分のサイコサポニンにステロイドのような作用があり、抗炎症的に作用するのです。
胸脇(きょうきょう)(ミゾオチから肋骨下部)苦満(くまん)(張りや胸苦しさ)を治す作用があり、これを目安とします。
中間証実証の人なら
小柴胡湯(しょうさいことう)
柴胡剤の最も基本となる処方。風邪をひき、十分に回復しないまま疲労がつもって、胃腸が弱り食欲がない(悪心や嘔吐がある、口が苦い、舌に白い苔がつく)などの症状に対して効果があります。
**また、気管支炎、肺炎、肺結核などの胸部の病気や、肝臓、胆のう、胃などの病気に使われることが多く、肝炎、胆のう炎、胆石症、膵炎などに応用されます。**
中間証から虚証よりの人なら
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
小柴胡湯と桂枝湯の合方剤。体の熱や炎症をひき、また、痛みをやわらげる働きをします。こじれた風邪で、熱または微熱、悪寒があり頭痛、食欲不振の場合に用います。
**また痛みを伴う胃炎、腸炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍に適用されます。**
虚証の人(高齢の人、見るからに体力が衰えているなど)なら
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
補剤とも言われ、病院でも術後などによく使われる代表的な漢方薬の一つです。何を補うか?名の通り「中」を補うのですが、この「中」こそ胃腸の意味。(体のまん中。)すなわち胃腸を丈夫にするのです。そして「気」を益(増)す、つまり元気にする処方なのです。
**ここでは長引く風邪の処方として取り上げていますが、代表的な夏風邪の処方でもあります。普段はある程度体力が有る方でも夏の暑さでばて気味な人も多く、夏風邪に試してほしいです。**


風邪の症状別代表処方
鼻の風邪
小青竜湯葛根湯加川きゅう辛夷荊芥連翹湯排膿散
『鼻風邪を引くとほんと集中力欠けちゃう。それで薬を飲むと眠たくなってやっぱり集中力は欠けたまま・・・お仕事はかどりませ〜ん』
小青竜湯(しょうせいりゅうとう) >>> くしゃみ、鼻水
中間証の人で、細菌感染による急性の鼻炎に(→最初は悪寒や発熱といった風邪の初期症状から、間も無く水っぽい鼻や水っぽい痰を伴うような咳をするなど、とにかくグシュグシュの症状を併発しだしたら)これ。
**また花粉症などアレルギー性鼻炎の症状であるくしゃみや角膜炎にも適応されます。そして、鼻風邪での紹介をしましたが、気管支の痙攣をとり粘膜の水腫や分泌物を排出し、血行を良くして気道の狭塞をとるために、咳、痰、喘鳴(ゼーゼーする)などにも用います。**
葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい) >>> 鼻づまり
中間証から実証よりの人で、鼻炎が長引き副鼻腔に及んで黄〜緑色の粘り気のある鼻汁がでたり、そのまま詰まったりしたらこれです。「葛根湯」が処方名に入っていることからわかるように、まず寒さを感じる風邪から、粘度の高い鼻汁、鼻づまりを起こしたような時に使います。葛根湯に血流促進の「川きゅう」と、つまっているものを通す働きのある「辛夷」を"「加」え"て・・・鼻汁、鼻づまりを緩和してくれるのです。
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう) >>> 慢性鼻炎、ちくのう症
中間症から実証よりの人で、鼻汁が非常に濃性、さらに時間の経過とともに鼻づまりもさらにひどく、副鼻腔や外耳、中耳、扁桃などに炎症を起こしやすい状態になってしまった時はこれです。(首から上の化膿に効く)小さい頃から中耳炎になりやすい、のどを腫らす・・・など、粘膜の弱い人に向いてます。
排膿散(はいのうさん) >>> 慢性鼻炎、ちくのう症
中間証から実証の人で鼻づまりや蓄膿症に対して排膿作用を発揮、鼻づまりを解消します。
**そのほか粘度の高い痰も排出、膿(うみ)を拝する漢方で化膿した「にきび」や「おでき」「歯槽膿漏」にも応用されます。か軽度の化膿性皮膚炎にも使います**

喉の風邪
麻杏甘石湯五虎湯麦門冬湯半夏厚朴湯小青竜湯
『咳の風邪ってドンドン体力消耗しそうで怖い・・・』
でも「止めてはいけない咳」もあります。咳は気道の異物を体外へ出す為の防御反応のひとつなのです。例えばゴホンゴホンと痰の絡む湿った咳はまさにこれ。
でも余りに強い咳の場合は気道を傷つけることがあるので、「きるだけ止めたい咳」となります。またコンコンと痰の絡まない咳も長引くと体力を消耗するので「できるだけ止めたい咳」となります。
麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう) >>> 汗が出る呼吸の苦しい咳(喘息、肺炎・・・)
中間証以上で一般に痰のあまり出ない咳の発作(喘息発作)に用いられ、せき込むと口渇、発汗があるような場合に効果があります。
また熱などで次第に痰が濃くなり激しい咳と共に粘り気の強い痰がでるときも。
五虎湯(ごことう) >>> せき、気管支喘息、気管支炎
中間証から実証の人で、顔を真っ赤にして汗ばみ、(虎が吠えるように)激しく咳こむようなせき、気管支ぜんそくに効果があります。麻杏甘石湯に痰を除く"桑白皮"を加えたもので、ほぼ麻杏甘石湯と同じ扱いで良さそうです。
麦門冬湯(ばくもんどうとう) >>> 急迫性で痰の切れにくい乾燥性の咳
虚証から中間証のひとで、風邪がひと段落した後も咳が続き声が枯れるなどの時。
年配者のから咳・しわがれ声。
妊婦さんにお勧め可能な数少ない処方でもありますが(妊婦さんの咳は早産につながったりするので咳を抑えることは有要)やはり先ずは掛かりつけ医に相談してみましょう。
**粘膜を潤す働きがあるので、薬剤性(糖尿病)の口渇やドライアイにも使います**
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう) >>> せき、しわがれ声、神経性食道狭窄症
虚証の人で、心身ともに疲れやすい繊細な人で喉につかえた様な感覚があり、よくウン、ウン、とそのつかえを取り除くような咳をする人、何かが絡んだようなしわがれた声の人。
気の巡りを良くする漢方なので、ストレス性の咳には効果が期待できます。
**不安神経症、神経性胃炎、つわり、めまい、不眠症に適応。 また単独使用のほか、小柴胡湯との合方を「柴朴湯」といい、喘息の治療にも使用されます**
小青竜湯(しょうせいりゅうとう) >>> 喘息、気管支炎、百日咳(各種呼吸器疾患)
中間症の人で四肢の冷え、悪寒など風邪からの咳やゼイゼイする気管支炎、喘息の時はこれ。「水っぽい痰」を伴う咳がポイントです。
**呼吸器疾患に汎用される処方でくしゃみ、鼻水などの鼻炎、最近では花粉症などのアレルギー性鼻炎に繁用されています**

このほか、風邪の漢方の分け方として、【寒熱】があります。簡単に言うと「寒い風邪」か「熱を持つ風邪」で分ける方法。 ここまでに出てきた漢方も、この【寒熱】の見方で、また違う方向から選ぶことが出来ます。
仲良し家族だって風邪の症状は同じとは限りません…とはよく言ったもの。『私はゾクゾク寒気から』『私はイガイガのどの痛みから』というわけで、初期症状を大きく2つにわけ、さらにその他に伴ってくる症状によって風邪漢方を選ぶ方法です。

寒気の風邪『私はゾクゾク寒気から』、そして…
麻黄湯(まおうとう)・葛根湯(かっこんとう)
→とにかく寒気が強く関節の痛みや肩がこるとき
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
→冷えからくしゃみ鼻水が出て止まらないとき
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
→寒気から始まった風邪がついついこじれ、微熱が続き食欲不振、寝汗、倦怠を感じるとき

熱症状の風邪『私はイガイガのどの痛みから』、そして…
銀翹散(ぎんぎょうさん)
→扁桃炎、扁桃周囲炎などでのどが痛くて熱も高いとき
桔梗湯(ききょうとう)
→扁桃炎、扁桃周囲炎などでのどが痛くて痰が多いとき
駆風解毒湯
→扁桃炎、扁桃周囲炎などでのどが痛いとき(うがいをしながら服用するとよりすぐれた効果をあらわします)
『すごいでしょ?風邪を漢方で治療しようとするとこんなにいろいろ…』
『どんな風邪でもドンと来いって感じ』
『ダメダメっ、風邪はひかないに越したことはないでしょう?まずはうがいや手洗いなど予防をしっかり・・・そしていざという時の為に葛根湯を準備しておく!がお勧めですね(^−^)』


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