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漢方って何?〜入門編〜

そもそも漢方とは?
漢方“よくある勘違い” 漢方の考え方
漢方用語
「証」 「気・血・水」 「五臓」の考え方
症状別
お勧め漢方薬


『冷えているならじっくり温め、滞りはゆっくり流し、力無き時は力を移し、導き、熱持つ時はそっと冷ます・・人の身体にこんなに優しく施して活を復してくれるもの・・・生薬(しょうやく)。 それらは偶然にも人が存在を許された一つの星に共に存在を許された。本当に偶然?きっと、人が健やかに生けるよう御加護が……(-"-)
『なんか高尚なこと言ってるわね』
『先輩!今”漢方がブームか?”って言われてるの知ってますか?』
『えっ?そうなの?知らなかった (@_@;)』
『自然、天然にこだわり、科学的な成分を避けながら、病気に対して確実な効果を期待できるもの!というところから。サプリメントも食品で、確かに安心感はあったけど、効果に大きな不安があったんですね・・』
『なるほど…じゃ、TVコマーシャルを真似て私も、「漢方でお願いします」(^^)』

漢方よくある勘違い
『漢方といえば中国が本場!』 と思っている人も多いはず…
黒ごま 確かに2000年以上前の古代中国で生まれ、日本に伝来しました。そして、江戸時代に日本独特の発展をとげ日本化した伝統医学を、「漢方」と呼んでいます。
江戸時代後期にオランダ医学が導入され、そのオランダ医学を「蘭方」と呼び、それと区別する為に日本の伝統医学を「漢方」と呼ぶことにしました。

そして明治時代になると日本ではドイツ医学を採用して「西洋医学」が発達し、「漢方」を代表とする医学を「東洋医学」と呼ぶようになったのです。

『おばあちゃんは漢方薬をずっと飲んでいる!』 と思っていたらそれはドクダミといわれる民間薬…
黒ごま 漢方の定義的なものは天然生薬(薬草の根や茎、葉などの有用成分を乾燥させたものや動物由来、鉱物など)を原則として二種類以上組み合わせた薬です
ゲンノショウコやドクダミなどは生薬ですが、それぞれ単独で取り扱われ、用法、用量も詳細には決まっていません。これは漢方の定義からは外れて、民間薬というカテゴリーに入ります。

『漢方は自然の草、葉…』 体には優しいけど、その代わり効いてくるには時間がかかるの?
黒ごま 漢方はお薬です。長くじっくり服用して、ゆっくり改善していくことも勿論あります。
しかし、風邪や発熱、痛みなどに作用するものは効き目も早く現れます。
そして、症状や体質が合っていなければ、効き目がないばかりでなく、それなりの副作用もあります


漢方の考え方
体全体を診る、効く
漢方では、病気による症状が体の一部にしか現れていなくても、体全体の変調として考えます。
そこで、体全体のバランスを調節し、元の正常な状態に戻していくのです。また、各個人の持っている「自然治癒力」を高めて病気を改善していくことも漢方治療の特徴です。

そしてまた、漢方は数種類の生薬で構成されているので、一つの漢方でいろんな症状や病気に対応することができるのです。〈西洋薬は人工的に化学合成された物質が殆どで、多くは1つの成分で構成され一つの疾患や、一つの症状に効果が高いのです。〉

未病
さらに、漢方には「未病を治す」という言葉があります。
これは「病気にならないようにする」、または「病気が初期症状のうちに治す」という意味です。
早期発見・早期治療による予防」の意味で現代にも相通じる考え方です。

今の時代は高齢化やストレス社会の影響で誰もが何らかの病気(病気とまでいかなくても、病気の元)を抱えていることも多いはず。特に大きな病気は、かかってしまうと治すのに大変な時間と費用、立ち向かう気力が必要になってきます。大きな病気になる前に、また健康のままで過ごせるように「予防」としての漢方の考え方は、現代にも役立つのではないでしょうか?
『なるほど・・・やっぱり私、「漢方でお願いします」!』

漢方用語
証
漢方薬を選ぶ時、同じ病気の患者をひとくくりで診るのではなく、飲む人の"タイプ"を考える・・・これは漢方独特の見立てで、その人の体格や個人的な特徴を総合的に判断して選ぶのです。
これを「隋証治療(ずいしょうちりょう)」と言います。

証の種類
虚証と実証
実証タイプ
このタイプの人は病気などに対して激しく抵抗し、機能の停滞または過亢進をしてしまう。
  • 体力がある
  • 筋肉質でガッチリしている
  • 血色がよく、肌につやがある
  • 声に力がある
  • 胃腸が強く、食欲旺盛、便秘傾向
  • 腹部は固くてしっかりしている
  • 暑がり

  • 虚証タイプ
    このタイプの人は病気などに対して抵抗する力がもともと不足していて、それら(病気など)によりさらに機能低下が起こってしまう。
  • 体力がなく、疲れやすい
  • 細くて華奢な体型
  • 顔色が悪く、肌が荒れやすい
  • 声に力がない
  • 胃腸が弱く、下痢気味、食欲不振
  • 腹部はやわらかい
  • 寒がり

  • ※この他にも「陰証と陽証」「表証と裏証」「寒証と熱証」などさまざまな証がありますが、なかでもよく使われるのが上記の「虚証と実証」です。
    「証」はその人が持っている病気に対する抵抗力のようなものを表すもの。
    実証は、抵抗力が強すぎて発熱したり炎症を起こしたりしやすく、反対に
    虚証は抵抗力があまりなく感染症などにかかり易い状態を言います。

    この「証」によって、漢方薬の処方や治療の方向性が決まりますが、同じ人の「証」でも季節や病気の状態などで常に変動しますし、体格の変化や年齢でも変わってくるといわれています。
    なので、実証・虚証の判断は医師や漢方を学んだ専門家にしてもらうのがよいでしょう。

    黒ごま 人はホント千差万別!従って『証』の種類もいっぱい!同じ症状だからといって他人が処方されている漢方薬をそのまま服用しても、効果があるとは限らないのです。

    基本的に子供は《風の子》って言うぐらいだから実証、そして妊婦さんは栄養をお腹の赤ちゃんと分け合っているので虚証とみるようです。
    [独り言・・・]ただ最近の子供は地べたに座ったりして・・虚証が増えた感じ?(^_^;)

    漢方では人間の体内をめぐる「気・血・水」に着目します。そして体全体のそれらのバランスの崩れた状態(病態)を調節し、元の正常な状態に戻していくのです。
    陽気とも言われ、実体のない、目に見えないエネルギー、主に身体の生理機能
    血液そのものや、その流れ
    [血]以外の水分で、リンパ液、ホルモン、免疫物質を含む水分(津液・精)

    [] は全身を廻るエネルギー(精神的なものも含む)
    説明が難しいところですが、「視ることも触ることもできないが感じることはできる生命体のもつ力」で、漢方独特の概念です。 「気功」の「気」と同じような感じと言えますね。
    そして他の二者「血・水」をもこの「気」によって動かすことが出来るのです!
    「病気」とはつまり「気の病」、つまり「気」は「体の働き」そのもの・・・という感じでしょうか・・・。

    体内で気の巡りが不調になることで、以下のような気病になることがあります。
    気鬱(きうつ) 食欲がなく、胸やけ、膨満感、腹痛
    気逆(きぎゃく) 上半身が熱くて、下半身が冷たい。
    気虚(ききょ) 倦怠感があって元気がない。顔面蒼白で声に力なく細い。

    気滞(きたい)

    気実(きじつ)

    気の巡りが活発でない。局部が粘ったり痛む。
    [] は血液そのものや、その循環(流れ)
    漢方的には「全身を運行し栄養分を各組識器官に輸送する作用のある物質」つまり現代医学のほぼ血液に相当します。
    漢方医学用語として、血液の障害にはいくつかのものが挙げられます。

    淤血(おけつ) 血が滞り、うまく流れない状態。
    皮膚、唇、歯肉、舌が紫色になり、目の下のくま。また女性が淤血になると特に月経異常や更年期障害などいわゆる血の道症などといわれる婦人科系疾患の原因となってしまう。
    血虚(けっきょ) 貧血(大病後や産後などによく遭遇する)。
    頭暈(頭がクラクラする)、眼がかすむ、眼が疲れる、眼の乾燥感、不眠、動悸、顔色が悪い、皮膚がカサカサ、爪がもろい、四肢のシビレ感、無月経、月経周期の延長、月経量が少ない等。
    血熱(けつねつ) 血に熱。
    出血、月経前状態、蕁麻疹、午後の発熱

    ここで・・・
    顔色のことを気色(きしょく)ということがありますよね?『気色がいい』『気色が悪い』とか・・・
    漢方医学の診察では望診という方法をとって人の気色(顔色)、すなわち皮膚の表面にある毛細血管の状態を診ることで健康状態を確かめます。
    先に記したように気が血流を促すという考えからすると、気色は血と気の両方を把握できるということでしょうか?いずれにしても気色(顔色)は健康を考える上では非常に重要と言えそうです。
    [] は血液以外の水分(リンパ液・ホルモン・免疫物質を含)代謝
    漢方用語で言う「水」の障害は水毒と言い、「水」の滞り、平衡の乱れにより以下のようなことが起こってきます。
    水帯(すいたい) 非生理的な水液が体内に溜まった状態。
    むくみ(浮腫)、悪心嘔吐、鼻水、排尿異常

    例えば食べや飲み物の摂取不足で「水」の生成が不足する場合もあるが、その場合は"ほてり"が特徴的で、鼻や喉が乾き、皮膚や口唇の乾燥、声がかれる、毛髪に艶がなくなる、便秘になるなどが起こってくる。
    水逆(すいぎゃく) 平衡の乱れ
    めまい、頭重、立ちくらみ、耳鳴り
    『なのでっ!「気・血・水」の三つが順調に体内を廻っている状態が漢方的に「健康」でこれらのうちいずれか一つでも正常に廻らなくなれば体調は崩れると言えるのです』
    『う〜〜ん、なんだか難しいけどなんとなく「気・血・水」の三つが順調に体内を廻っている状態が「健康」でこれらのうちいずれか一つでも正常に廻らなくなれば体調が崩れそう』
    『自分の言葉で感想言えないの?』
    『漢方用語自体や表現が難しくて・・・私にはとても・・・』
    『感覚、感覚!・・・得意とするところでしょ?』
    黒ごま そしてこの「気・血・水」のバランスが乱れてその頭やお尻に鬱、虚、帯、逆などが付いてしまうには何らかの原因があるって事、つまり五臓の異状


    五臓の考え方

    中医学では臓腑すなわち内臓の機能を、総合的かつ相互的に把握することで、人体の生理、病理に対する認識、さらに病気の診断、治療に関する方向性を判断します。

    漢方ではよく、「腎系が弱い」「肝臓系がやられる」というような表現をします。
    ここで出てくるのは、「肝・心・脾・肺・腎」という5つの臓器。
    これは腎=腎臓 肝=肝臓 脾=脾臓 肺=肺(臓) 心=心臓という考えとは異なるもので、


    肝
    =栄養物質が門脈系を介して肝臓に入り処理され蓄えられ、必要に応じて供給される…また血管の弛緩収縮にかかわり体内各部位の血流量を調整する。
    「肝は血を蔵す」と言えるのです
      肝系が弱いと足がつるなどの典型的な筋肉への栄養不足の症状が・・。また栄養不足がたたりやすい目にも症状が現れる
    心
    =心臓の拍動によって栄養を循環させ、これによる新陳代謝やあらゆる機能を働かせている。また神経、意識、思考など機能活動をしている。
    「心は血脈、神、汗を主る(つかさどる)」と言えるのです
      心系が弱い、または弱まると顔色や舌の色に変化が現れたり、不眠や健忘、うわごと、驚きや環境に過敏に反応する傾向に陥り汗をかきやすくなったりする
    脾
    =胃、十二指腸、小腸、すい臓などの消化器系全般の機能を指す。これらは飲食物の消化とその産物である栄養物質や水を血中やリンパに乗せて運ぶという重要な働きをします!つまり
    脾は〔気・血・水〕を統める(おさめる)」と言えるのです
      脾系が弱いと痩せたり、冷えがあったり、唇の色や荒れに出る
    肺
    =肺臓、皮毛、大腸を指し、呼吸機能や体温調節、体液代謝、免疫などの機能系に係っています。体液代謝に関しては腎臓に絡んで尿を作り、それを排泄するのにも関わっています。腎や脾からくるエネルギー[気]もここで合わさって生命維持レベルの元気を作り出しているので
    「肺は〔気〕を主る(つかさどる)」と言えるのです
      肺系が弱いと嗅覚が低下したり、くしゃみ、鼻づまりなど鼻の症状が出る
    腎
    =腎臓、膀胱や骨髄などを指し、内分泌系全般、泌尿生殖器系、中枢神経系、免疫などに係り、体液の保留や排泄、人の成長や発育、生殖など生命活動の基盤となっています。
    〔腎精〕という言葉があるのですが、これはまさに人間の精力(骨、筋肉、思考力など)に当たり、腎精の低下が老化を現すといえます。
    「腎は水液や成長、発育、生殖を主る(つかさどる)」と言えるのです
      腎系が弱い、また弱まると聴力の低下、生殖能力の低下、排尿・排便異常、白髪、脱毛などまさに老化現象が起こる

    このように5臓それぞれの考え方が成立しているのです。

    (※漢方には「五行説」というもので説明する方法もありますが、ここではわかりやすくするために五臓の考え方として説明しています。)

    『五臓の働きを知ると、五臓の健康を心から願ってしまう・・・そして未病が潜んでいたらなら、漢方で優しく治してあげたいと心から思う・・・』

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